トマトをタバコの根に接ぎ木した写真
|
アメリカには日本では想像もつかないマニアがいるもんです。
自分のお気に入りのエピソードの再現に時間を費やした人がいる。
オレゴン州レイクオスウェゴに住むロブ・バウアー氏。彼がそうだ。
一体何をしたかというと1999年に放映された『E-I-E-I-(ANNOYED
GRUNT) -汝、禁断の実トマコを食すなかれ-』というエピソードで出てくる”トマコ”という植物を実現させたのだ。
物語はホーマーがトマトとタバコをかけ合わせた植物”トマコ”を栽培するという話で、そのトマコは味が悪く、そのうえ中心部分は茶色くネバネバしていたが、ひと口食べると町の住人はそろって中毒となり、ホーマーは金持ちになるチャンスをつかむ、というもの。
早速バウアー氏はトマトをタバコの根に接ぎ木してみた。するとどうだろう。
本物のトマコが育ったのだ。トマトとタバコがうまく1つになれたのは、この2つの植物が、ナスや毒性を持つベラドンナと同じナス科に属しているためだ。このトマコには果実もなったが、バウアー氏によると、致死量のニコチンを含む恐れがあり、きっと有害だという。
決してプルトニウム(放射性物質)のせいではないと思います(笑)
|
一度家の台所にトマコを置き忘れてしまった時、
『このバカ野郎、さっさと台所から持って出てけ!』
と妻から言われたようだ。とにかくホンモノのトマトと
見分けがつかないくらいソックリらしい。
バウアー氏はこの夏、トマトの根にタバコを接ぎ木して”タバト”を作ろうと試みたが、接ぎ合わせた部分から包帯を外すと、根と木がバラバラになり、枯れてしまった。
しかし、トマコのほうは接ぎ木に成功した。バウアー氏はトマコが本当に2つの種をかけ合わせたと言えるのかどうかを確かめたいと思い、法医学の専門家に検査を依頼した。この結果、トマコの葉には実際にニコチンが含まれていた。バウアー氏の実験の成果は、オレゴンの『フォックス・ニュース』系テレビ局『KPTV』で取り上げられた。
しかし50年代、化学の研究論文を執筆した研究者たちがすでに
トマトとタバコの交配を行なっていたという事実も発覚し(化学関連の仕事に就いたバウアー氏は昔の教科書を取ってあったため、この論文を見つけることができたらしい)、
『なるほど!
このエピソードの作者もこれを読んでいたに違いない』
と思ったんだ。私は、この作者と何かの縁でつながっているな、と感じた
とバウアー氏は述べている。
また面白いことに彼がここまで”トマコ”に強い反応したかというと
両親・おじ共々にタバコによる肺がんで亡くなっており、
タバコ産業によい印象を持っていなかったためでもある。
「このエピソードは、大手タバコ会社の正体をよく表わしている。また、ひどい味だというのに、いったん手を出すと中毒になり、どんな苦労をしてでも買い求めるようになるという、タバコのバカバカしさも表現されている」と、バウアー氏は説明する。 |
本物のトマコ写真
|
余談ですが
ダウンタウンのごっつええ感じの問題キャラ”ミス(ミスター?)エロティカ”の英語の授業ではトマトのことを『トマコ(正しくはトマ●コ)』と発音していました。
■フレーミングモー
■ビールの中にチョコが浮いてる飲み物
■レベル100のスクィンシー
■幻覚剤入り野菜ジュース
|